豊島区巣鴨の内科・胃腸内科の巣鴨クリニック

巣鴨の内科・胃腸内科の巣鴨クリニック

〒170-0002 東京都豊島区巣鴨2-4-2 岡田ビル3階 電話番号:03-3918-1666

胸やけ

胸やけとは、みぞおちから胸骨の下あたりの食道が絞めつけられたり、チリチリと焼けつくように感じられる症状です。

胃酸が逆流して食道を刺激したり、炎症を起こしたりすることが原因となり引き起こされます。

日常生活から考えられる原因

食べすぎ飲みすぎ

暴飲暴食、消化しにくいものを多く食べると、大量の胃酸が分泌されます。それが食道へ逆流してしまい、胸やけを引き起こすことがあります。とくに脂っこいものは消化しにくいといわれていますので、注意が必要です。

刺激の強い食べ物やアルコール

アルコールやタバコ、香辛料、果汁、炭酸飲料も胃酸の分泌を促進するので、胸やけの原因になります。
お酒やたばこ、辛いものなど刺激の強い食べものは適量にコントロールしましょう。

加齢や肥満による筋力の低下

食道の多くは薄い筋肉でできています。加齢によって筋力が低下すると食道の筋肉も柔軟性を失いってしまいます。
すると、胃酸が逆流しやすくなり、胸やけをひき起こすことがあります。

また肥満になると胃や食道の筋肉がゆるみ、そこに腹圧が加わって胃酸が逆流し、胸やけを引き起こしやすくなります。

かがんだり、横になる姿勢が続く

草むしりや日曜大工などで前かがみの姿勢が続いたり、食後すぐに横になると胸やけを感じることがあります。
これは、胃よりも食道が下か水平になり、胃酸が逆流することで胸やけを引き起こすからです。

また寝る直前に食事をとると、胃酸の分泌が盛んなときに横になるため胃酸が逆流しやすくなります。

ストレスによる自律神経の乱れ

ストレスを受け続けると胃や十二指腸の働きをコントロールしている自律神経が乱れて、胃酸が過剰に分泌されることがあります。

多すぎる胃酸が食道に逆流することで、胸やけを引き起こします。

ピロリ菌

胃の内部は、胃酸によって強い酸性の状態が保たれており、通常生物は生息できません。

しかし、ピロリ菌はウレアーゼという酵素を体内から作り出して胃酸を中和し、結果として胃の粘膜が傷つけられることになります。

ピロリ菌感染症についてはこちらをご覧ください

胸やけを引き起こす病気

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、強い酸性の胃液(胃酸)が食道に逆流してしまい、食道に炎症が起こり胸やけや胸の痛みなど、様々な症状が生じる病気です。

正常であれば、下部食道括約筋が胃の内容物の逆流を防ぐ「逆流防止弁」の役割を担っており、逆流しないようになっています。

しかし、逆流性食道炎の場合は、なんらかの原因でその役割が果たせなくなり、胃酸が逆流した結果食道が傷つけられてしまいます。

慢性胃炎

主にピロリ菌感染、慢性的なストレスや食べすぎ飲みすぎが原因となって起こるとされています。

胃の粘膜が弱まり、炎症が繰り返されて治りにくくなっている状態です。突然胃痛や吐き気が起こり、多くは胸やけや胃痛、胃もたれ、膨満感、吐き気、げっぷなどの症状が慢性的に繰り返され、胃潰瘍に進行することもあります。

胃潰瘍

胃潰瘍は、胃酸(食べ物を粥状に消化するために分泌)が何らかの原因によって胃粘膜まで消化してしまい、胃壁がただれて傷つき、ひどいときには筋肉までえぐりとってしまう状態です。

症状の三大特徴は、痛み、出血、酸が出すぎることにより起こる症状といわれます。
治癒と再発を繰り返す潰瘍は、ピロリ菌感染による影響も指摘されています。

十二指腸潰瘍

ピロリ菌やストレス、非ステロイド性消炎鎮痛剤、ステロイド薬などが粘膜に傷をつけ、さらに消化作用を持つ胃酸・消化酵素が十二指腸の粘膜や壁を消化することにより起こります。

予防法

規則正しい食生活

不規則な時間に食事をとることは胃に負担がかかります。
なるべく規則正しい時間に食事をとるようにしましょう。食事の際は、脂っこいものばかりとりすぎないように注意し、食べ過ぎないように注意をしましょう。

アルコールやタバコはなるべく適量を守りましょう。

食後に休息をとる

食べ物を消化するためには消化器への多くの血液が必要です。
食後すぐに仕事をしたり、外出したり、お風呂に入るなどで体を動かしてしまうと、消化に必要な血液が手足に流れてしまいます。 食後30分はゆっくりと休む習慣をつけましょう。

対処法

牛乳を飲む、ガムを噛む

牛乳は胃の粘膜を守ってくれる働きがあります。胸やけが気になる際には牛乳を飲んでみましょう。

また唾液には胃酸を中和する作用があります。食後にガムを噛んで唾液を分泌することで胸やけを抑えることができます。

お腹を強く締め付けない

胃酸の食道への逆流を招きやすくする胃の圧迫を避けるために、ベルトや帯、コルセットはゆるめにしましょう。

また妊娠中は胃が圧迫されるので、注意が必要です。食事は一度にとらず、何回かに分けてとりましょう。

寝るときの姿勢を工夫する

横になったときに胸やけが起こりやすい場合は、背中に座布団や薄い布団を敷いて、上半身をやや上向きに、高い位置にしておくと、胃酸の食道への逆流を防ぎやすくなります。

慢性的な胸やけでお悩みの際には医療機関を受診しましょう

胸やけが慢性化しているときは、何らかの病気が隠れている場合がありますので、内科、消化器科、胃腸科の医療機関にて診察を受けましょう。

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